旅日記「道後温泉&来島海峡(二日目)」2012年11月22日

 朝6時に目覚めてすぐに大浴場に浸かった。7時からの和朝食には鉄板で焼いて食べるじゃこ天がついていた。朝食会場からそのまま朝の散策にひとりで出かけた。坊ちゃん湯、商店街、からくり時計と昨晩辿ったコースを抜けてまず道後公園を訪ねた。中世の伊予国守護・河野氏居城の湯築城跡である。外堀と内堀の間の小道を半周して北側から展望台に登り、西側の小高い丘の上に聳える松山城を展望した。公園下の正岡子規記念博物館の正面を通ってすぐ北側の伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)に向かった。134段の石段を登り朱塗りの楼門をくぐる。楼門を中心に左右に回廊が巡らされ中心に本殿が鎮座する。神功皇后・仲哀天皇御来湯の際の行宮跡に建てられたと伝えられる古い社である。参拝の後、石段下の湯神社を巡り旅館に戻った。
 8時45分に旅館を出発し、愛媛銘菓タルトの専門店ハタダに立ち寄った。タルトといえば一六タルトが有名だが、こちらは「店の廻し者?」を自称するバスガイド嬢のお勧めの栗タルトである。お土産用のタルトを手に次に向かった。トイレ休憩を兼ねて「しまなみ海道」の来島海峡SAに立ち寄った。世界初の三連吊橋の来島海峡大橋の眺望を愉しんだ。ちなみにしまなみ海道は尾道市と今治市を結ぶ総延長約60㎞に自転車・歩行者専用道路がある。いつかこの海道を歩いて渡れたら・・・とフト思わせる情報だった。
 「来島海峡急流観潮船」の乗船場に着いた。渡された防水用コートを着用し、乗船後は席に置かれたライフジャケットを着用する。42人定員の低層小型の観潮船が出港した。来島海峡大橋を真下から眺め、中渡島の潮流信号所や大小のクレーンがそびえる波止浜湾の造船所風景や来島村上水軍の本拠地・来島などを巡った。帰路についた船はいよいよ八幡渦と呼ばれる急潮流にさしかかった。低層船から間近に見るうず潮は迫力満点だ。鳴門の渦を見たばかりという隣席の知人はこちらの方がはるかに迫力があると感想を漏らした。見所満載の45分の航行を終えて次の目的地の大三島に向った。
 昼食は大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)の門前にある「せとうち茶屋」で用意された鯛飯網焼御膳だった。前菜五種に鯛飯が並び、開き鯵、海老、コーンなどの焼き物をガスコンロで焼いて食べる。味のしみ込んだ鯛飯が気に入った。
 昼食後は、隣接のお土産店のスタッフがガイドに早変わりして大山祇神社に参拝する。伊予国の一宮で全国の山祇神社や三島神社の総本社である。境内入口に建つ檜造りの見事な総門がこの社の格式を物語る。境内のあちこちに国の天然記念物に指定されているクスノキの古木が聳え原生林の名残を留めている。室町期に再建されたという拝殿で参拝し、戦国時代に大山祇神社大宮司の娘だった鶴姫の武者姿の銅像の前で鶴姫伝説に耳を傾けた。
 2時過ぎに神社を出発し生口島の耕三寺や平山郁夫美術館を車窓に眺めながら帰路に着いた。途中のSAで小休憩をとり、6時過ぎには出発地に戻った。